三條若狭屋のちご餅
「三條若狭屋」と聞いて、「何?」と思う人は多いでしょう。「ちご餅」と言ったら「ああ、あれね」と思う人もいるかもしれません。そんなに大々的に有名な和菓子ではありません。「八ッ橋」と言えば「ああ」というのよりも反応は薄め、割と地味目な和菓子です。しかし、人気はひそかにあって、私の知人の京都好きな方のブログにもこの「ちご餅」が登場していました。この「ちご餅」の由来は祇園祭からきています。6月1日の社参の日、稚児(ちご)が味噌だれをつけた餅と飲み物をふるまったそうです。その餅が厄除けになり、福を呼ぶと言われて評判になったところからこのお菓子ができたようです。この「ちご餅」の正式名称は「祇園ちご餅」。3本1セットになっていて、竹の皮のような包みにつつまれた”テトラパック”型のお菓子です。中はというと、白みそ風味の甘さ控えめのあんをぎゅうひで包んだお菓子です。外側には砂糖のようなものがまぶしてあって竹串にささっています。そして、このお菓子は「友情」の作者としても知られる武者小路実篤(むしゃのこうじさねあつ)が好んだことでも有名なのだとか。この「ちご餅」をおもたせにするときにかけてくれる”かけ紙”は武者小路実篤が描いたものが使われるのだとか。縁起がいいので、送りものにもよさそうな和菓子です。
